春のお花見へ!ヨモギ採集から団子づくり、桜の下でのびのび遊んだ一日

摘んで、作って、食べて、遊ぶ——春を全身で味わった一日
野原でヨモギを摘んで、団子を作って、満開の桜の下でほおばる。
ボールを追いかけて、木によじ登って、空を見上げたら桜の花びらが舞い散っていた——。春のお花見は、子どもたちにとって五感をフルに使った特別な一日になりました。

まずはヨモギ採集——自分の手で「食べられる野草」を見つける体験
お花見の前に、まずはヨモギ探しからスタートです。

「どれがヨモギ?」「これ?これじゃないよ、においをかいでみて!」——葉っぱをちぎったときのあの独特の香りが、ヨモギを見分けるいちばんのヒントです。最初はなかなか見つけられなかった子も、コツをつかんでからは夢中になって摘んでいました。
野草の採集体験には、子どもたちの発達を支える大切な要素が詰まっています。葉の形や色を見分ける観察力、香りや感触で判断する感覚の活用、そして「食べられる植物を自分で見つける」という体験が、自然への興味と食への関心を同時に育てます。普段何気なく生えている草に「名前があって、食べられる」と知る驚きは、子どもたちの世界を大きく広げてくれます。

ヨモギ団子づくり——採ったものを、自分の手で食べ物に変える
採ってきたヨモギは、そのまま団子の材料に。
茹でて、つぶして、団子の生地に混ぜ込んでいく。緑色がどんどん鮮やかになっていく様子に「わあ、色が変わった!」と歓声が上がりました。丸める作業では、手のひらで転がしながら形を整えて、一つひとつ丁寧に仕上げていきます。
自分で摘んだヨモギが、自分の手で団子に変わっていく過程は、料理の不思議さと面白さをそのまま体験できる瞬間です。「採る→作る→食べる」という一連の流れを体で覚えることが、食への感謝と自己効力感を同時に育てます。手をこねる・丸めるという作業は手先の巧緻性のトレーニングにもなり、完成したときの達成感は自己肯定感へと直結します。


満開の桜の下で、ヨモギ団子をほおばる
そして、お待ちかねのお花見です。
満開の桜の下に腰を下ろして、自分たちで作ったヨモギ団子を口に運ぶ。ほんのり香るヨモギの風味と、もちもちとした食感。「おいしい!」「もう一個食べていい?」——笑顔が次々とこぼれていきました。
桜の花びらがひらひらと舞い落ちる中で食べる団子の味は、きっと格別だったはずです。お店で買った和菓子では決して味わえない、「自分たちで作った」という誇らしさが加わっているから。

ボール遊び、木登り——春の野原で体を思いきり動かす
お腹が満たされたら、今度は体を動かす番です。
ボールを追いかけて走り回ったり、木の幹をよじ登ったり——春の柔らかな陽気の中で、子どもたちは思いきり体を解放していました。
木登りは特に、発達支援の観点から見ても意味深い体験です。どこに手をかけるか、どこに足を置くか——自分の体と木の形を照らし合わせながら、全身を使って判断し動く体験は、ボディイメージの形成や感覚統合に直接働きかけます。高いところから見える景色、成功したときの達成感も、子どもたちの自信を育てる大切な要素です。
ボール遊びでは、投げる・受ける・蹴るといった基本的な運動スキルに加え、友だちと息を合わせる協調性やコミュニケーションも自然と育まれていきます。
季節を「体験」することの大切さ
「春といえば桜」——頭で知っていることと、実際に体で感じることはまったく違います。
桜の花びらが降ってくる感触、ヨモギの香り、土の上に寝転がったときのひんやりとした感覚、春風のやわらかさ。こうした季節の感覚体験は、子どもたちの感性を豊かにし、情緒の安定にもつながります。
「去年の春も、みんなでお花見したね」と振り返れる記憶が積み重なっていくことで、子どもたちの中に時間の流れや季節の移ろいへの感覚が育っていきます。
おわりに
ヨモギを摘んで、団子を作って、桜の下で食べて、木に登って——春のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ一日でした。
自然の中で体を動かし、季節を感じ、仲間と笑い合う。そんな体験の積み重ねが、子どもたちの豊かな感性と生きる力を育てていくと、インクルは信じています。
来年の春も、また一緒にお花見に行きましょう。
