【代表コラム】 周りと上手に生きようとする人には、結局なにも残せない。

――国力が落ちてる時に同調したら一緒に落ちるだけ。
「上手に生きる」ことが正解とされるこの時代。 でも、私は思う。 上手に生きることほど、意味のないことはない。
歴史を見ても、外的環境にアジャストしていた人が時代を変えたことは一度もない。 没落の時代に「順応」しても、そこに新しい価値は生まれない。
高度経済成長期のように、社会全体が右肩上がりの時代なら「空気を読んで合わせる」ことも、結果的に成功に繋がった。 でも今は違う。 この国が予測された“没落する未来”に向かって歩んでいる中で、それに同調する生き方は、沈没船の中で笑っているようなものだ。
私は、うまく生きようとした時期があった。 周囲の期待に応え、波風を立てず、 「正しい」ことを選びながら息を殺して生きていた。 でも、心の底では、ずっと虚しさがあった。 「このまま進んでも、何も残らない。バグっていない」と思った。
そこから、自分の価値基準にフォーカスし、 小さくても自分の意思で動くようになってから、人生が変わった。 収入も上がり、人との関係も深くなり、 なにより“生きている実感”が戻ってきた。
意思を通して行動したとき、 脳のどこかで幸せのホルモン?が溢れ出す感覚がある。 それは「うまくやる」では決して得られない、 生きている喜びそのものだと思う。
結局、生き残るのは―― 「自分の意思を貫いた人」だけ。
誰かに合わせて生きることは、安全そうに見えて、 実は一番危険な道だ。 もちろん、礼節を持って謙虚に人と関わることは大事である。 ただ、自分の中の意思は揺るがないものでなければならない。 その意思があるからこそ、周囲との建設的な対話が生まれる。
時代が沈む時には「信念無き同調」は沈没のサインでもある。
だから僕は今日も言いたい。 アジャストするな。 自分の意志に命を燃やせ。 それだけが、没落する時代に抗う唯一の方法だ。
